おぎっち

しはきくまのり


 去年 自分がベルギーのアパートに住んでた時、同じアパートに住んでた選手は4000団抜きの世界王者やった・・

 練習へ行く時とか 下の倉庫でチャリを取りに行くと よく彼はローラーでアップしてた・・

 彼の足を見た時 

「本物や、、」と 絞れながら 重厚感の在る足に ドキドキした・・


 基本 トラックの世界選代表メンバーやが ほとんど普段はプロロードを転戦してる・・


 やから レース前とか サポートカーとかに合流する前は 倉庫のローラーでアップするらしい・・

 彼は世界王者でありながら 一度もアルカンシェルを見せた事が無い、、

 まぁ種目が違うから 普段 着る事も無いんやろけど、

 別に練習で着てても、日本の そこらへんに居てる偽者アルカンシェルや無く、彼は本物のアルカンシェル保持者やねんから、問題は無い筈。。


 もう1人も 同じ種目の同ティームの世界王者やったけど、そいつは プロティームからアルカンシェルを造って貰い 普段でも部屋に飾ってた・・


 その前者の彼は 自分の能力に驕る事無く、そんな俺は喋ったこと無いけど、俺には 普通に接してくれ、

 最後 母国のイギリスに帰る時 わざわざ 俺の練習時間に合わせるかのように 門で鉢合わせに成り

 最後の挨拶を したが、

 イギリス人独特の真面目の気難しさ?を感じたけど、人としては 良い奴で、律儀そうやった。。

 日本で ちょっと成績やタイムが出たからと言って すぐ威張る奴とか 見せびらかす奴とか 天狗に成る奴とか 見苦しい程 多く 見て来たが、

 彼は 当時の その種目 世界最速タイムを叩き出し、その後 破られたものの 今の日本人には絶対出せない 3分53秒で 団体4000メーターを走り抜けた 4人の内の1人で


 あの律儀さと 謙虚さの 両者の違いに 哀しく成る。。


 しかし あの足 格好良かったな・・


 ロードも遣る 中距離トラックの世界のトップクラスの選手って クライマーとも違って 偉人の筋肉の付き具合と 絞り具合が 丁度良い美的な形で 異様に格好良い。。


 あれは 惚れる。。。。