おぎっち

きくりれりれ゛れれ


 バスクのステージレースで 最後の峠でフラフラに成りながら登った時、

 観客が 繋ぎ繋ぎに 入れ替わり 俺の背中を 押し 俺はヨレヨレに成りながら ゴールした・・

 すでにタイムアウト 5分も過ぎて レースは終わってたが 観客が 走り終えたイタリアの選手が レーサーシューズを履いたまま 俺の背中を押しながら ランニングで走ってた・・・


 その姿を観たとき ゴール後 涙が 出てきた・・


 あの時 自転車競技を諦めた・・・・


 「同情させる為に 競技者は スタートに立ったら アカン、、」


 俺は 同情されるのが 大っ嫌いや・・・



 ただ

 非力で 既に散ってる俺の背中を 押してくれた あの状況に、、


 俺は 諦めなアカンのかな、、と 想った・・・



 優しさは同情する事や無い、、


 優しさは 強さ やと想う・・


 偽善満載の 感動劇場に酔ってる時点で 終わってるんやよ・・・・



 もちろん あの時 泣いた姿は 誰にも見せてない・・


 明石屋さんま や無いけど、泣いた姿だけは 誰にも観られたくない、、


 同情 するなら、 金 くれ(笑)