おぎっち


 インドからネパールに入る時 凄く不思議な感触を受けた、

 北インドの誇り臭い乾燥した 何時ものインドの景色が続いたが 突然 国境が現れ その川を渡ると知らんまま ネパールに入ってた。。


 余は 景色が 全く変わらないのに 国がネパールに成ってた。。

 ところが 最初の街 マヘンドラナガルに入ると 街は閑散としていて いのインドの鬱陶しい威圧感の在る人の流れが全く無くなり

 人に話しかけると 目を背けられ あの厚かましいインド人が 突然シャイに成った・・


 余は 国境を越えた事に気付かないまま ネパールに入ってしまったので、自分は未だインドやと想ってた、、。


 よは その位 景色は変わらなかったし 人種もインド人らしき人が多かったから 最初は国境が解らんかった。。


 けど 何かが違う・・


 一言で例えると

 B型だらけの街が 突然 A型だらけの街に成ったような、それくらい空気が変わった。。


 それで 焦って 国境を探し わざわざ10キロも戻って 国境審査場を見付けたが ただの掘っ立て小屋やった、、


 しかも それはネパール側の審査場で

 「インドで審査したか?」と言われ、「ん?在ったか?」と聞いたら、どうやら500メータ まだ戻った 掘っ立て小屋がインド側の審査場やった・・


 また 戻って、インド側に行ったら ターバンを巻いたオッサンが一人 暇そうに遣ってた・・・


 ま インド人とネパール人は パスポート無しで越えるので 事実上 彼等に国境は無い・・・

 が 偶に 外人が通るので その時だけ ダラダラ 審査の仕事をしてるので ホンマ 眠たそうに仕事 してる・・・



 んなこんなで 国境を越えたが、


 そっから タライ平原を走り続けたが 人種はインド人 けど喋り掛けると穏やかで大人しく、やはりネパール人?

 インドに比べると 交通量は異様に少なく、人も少ない、、


 その殆どが バスで、偶に通る乗用車は 白に「UN」と書かれてるだけで、余は 国連の車 たぶん監視団やと想う。。
(あの時期のネパールは 共産党武力組織との闘争で内戦やったのを 国連が仲裁に入り タライ平原は その拠点やったから 国連の車がヒラヒラ走ってた・・)


 結局 1ヶ月近く ネパールに居たが、またタライ平原からインドに向かったが、

 その時も 不思議やった、、


 何故なら、あのマヘンドラナガルから また国境を越え、インドに入れば


 突然 A型がB型に成り、

 人が厚かましく鬱陶しく成り、車がガンガン走り、 イスラムの白い服を着た人や、黒の衣装で顔を全部隠した女性(見えんから たぶん・・)が歩き、

 アフガンの紛争でタリバンの地域で暮らす 全く姿を隠す厳格なイスラム教徒が着る女性の姿とか テレビで観たが、

 全く同じ格好を してた・・・・



 そう ネパールの国境を越えて わずか50キロ走っただけなのに

 突然 イスラム文化に変化してた。。。