おぎっち

としはきくまの


 昔 フランスのボベに居た時に ボベが企画した「エコル」の手伝いをした事がある。。

 自転車競技に必要な 逃げ方、集団の回し方、風の方向でタブルアクションの流れを変えていく 先頭交代の 仕方、集団によるLSDトレーニングの遣り方。

 逃げ方に関しては 5キロの区間を作って 5人くらいのグループ分けをして 1分間隔でスタートして 全力で 5人で逃げる練習、

 集団の回し方は 30キロくらいのスピードで 2列で列を成して、前と後ろが変わりながら グルグル回る練習、

 目的は飛ばす事でなく、あくまで2列で 方一列が上がる列、もう方一列が下がる列にして、先頭と後方が 隣の列に入っていく交代のタイミングを 勉強するタブルアクションの練習。

 風の方向の先頭交代は、そのタブルアクションの2列交代時、横風を受ける側が下がる列、横風を受けない側の列が 上がる列、

 そして真後ろに付くのではなく 前者の横側に付き、斜め横2列に並んだ 横風のタブルアクションの練習って事かな。。


 集団によるLSDの練習の仕方は、20人くらいが2列で走り、LSDペースで長距離走り、10分おきに前の二人が抜けて行く練習。


 後は 短い模擬レースでアタック合戦をさせて レースをイメージした練習をする。

 とか、他色々、、。



 エコルは基本的に フランスの地方車連がクラブティーム主催によって 月三回、2日間くらいで12〜15歳くらいの いわいるジュニアの下、カディと言う年齢のカテゴリーの選手に  自転車競技を教える学校みたいな企画。。

 2〜30人くらいの子供の選手が 遣ってくる。。

 それが たまたまボベのティームが担当する週だったので、言葉は解らんが、手伝いで 行って来た。。


 基本的に言うと、自転車競技の 「勝つ為」の レースに必要な展開の走り方を教える ある意味 本質的な企画で、

 そう言った事を カディ(12〜15才)から きちんと教える底辺的な考え方が フランスには 多く在る。。


 日本のレースで タブルアクションすらBR2でも出来ん奴が大半で、風の方向で先頭交代の集団の形を明確に変えて行く考え方なんか BR1でも 出来ん奴が多い。。


 海外へ出て ようやく知る人が多いと想う・・・。






 ただ 一つ感じたのは ベルギー フランドルのケルミスは 風や丘、路地や石畳を使って アタックを連続的に掛け続け 力ずくで集団をバラバラにしていくレースが多いので、

 フランスの そう言った展開的にレースを造って バラバラらしていく 考え方は 少なく、

 意外とベルギーでは そういったタブルアクションや 横へ流れる集団の形とか そういった知的な先頭交代は 上手くない気がする・・。




 どちらにしろ 日本のレースで大人すら出来ない内容を フランスでは 12歳から教えられる。。