おぎっち

のみのるまきまんしかはき


 この前の選挙の時 ほぼ全ての番組が選挙速報に成ってた。。

 俺 選挙 行ってへんし、、行った事無いので 社会の一つとして 特に興味も 今回は 全く無かったので 凄く困った・・


 「観るテレビが 無い、、」


 ところが 一つだけ 違うのを 遣ってた、、


 教育テレビやったんけど、


 4人 殺した人が 一度だけ 「無期懲役」の判決を受けた その人の半生?を 特集してた、、


 永山さん?やったかな・・


 この人 恐ろしい程 極貧で育ち 十九の時に 人間の心を失い 4人 殺して 強盗を働き 金を奪った らしい・・


 そう、未成年やけど 裁判の ほぼ全て「死刑判決」の判決を 受けてる。。 


 しかも 死刑覚悟と言うより 当時の社会の変化と 自分の生涯の哀しいまでの貧しさを 重ね、


 社会が起こした 一つの日本の責任?を 裁判の場で 死刑を武器にして 闘争し続けてた、、、



 しかも この人 狭い部屋の中の生涯の中 かなり勉強し 留置所で本を書き ベストセラーを生んでる。。



 しかも その本を アメリカで読んだ女性が 自分の生涯の哀しさと似ていた為 衝撃を受け 日本に戻り その永山さんと獄中結婚 してる・・・


 ただ この事で 死刑覚悟で 闘争してきた永山さんは 一つの人間味を取り戻しつつ在り、「謝罪」を「生きて詫びる」と言い出し、、


 しかも 予てから その本で売れて手にしたお金を 殺した人の家族へ送り続けてて、


 裁判所の空気が 一気に変わってしまったらしい、、




 問題は この時期に裁判を担当した 高裁の裁判官は「日本の全ての裁判官が死刑と決めるであろう 場合のみ 死刑である」と 判決文で説いてしまい 「無期懲役」を 出してしまった のや、、



 その意味は 日本の全ての裁判官が「死刑」を決める可能性を 問うたり 探る って事で、


 それは 事実上 不可能なので 「無期懲役」と成ってしまったのや、、


 これって 一国の憲法 そのモノを揺るがす 判決文らしく、、


 過去の判例が 裁判の有無を問う 今の日本の中で これを理由に 「無期懲役」と 成った場合、、


 その後 全ての 裁判で 「死刑」が 出来なく成る って事で、、



 事実上 「死刑制度廃止」に 結びついてしまうらしい・・




 それが どういう意味かと言うと


 今 行われてる裁判や 再審を含め 全ての「死刑」の可能性の在る裁判が 全て ストップ してしまったのや、、、



 ここで問われたのは「死刑の基準」 いわいる 「国家が国民を殺す掟」 が 必要に成った?のや、、




 結果的に 最高裁の中で判断が 項目として 現れ、


 よく言われる「二人以上殺せば 事実上 死刑」と言う空気?も そこで 生まれたらしい・・・



 結果的に この裁判が最高裁で争そわれ 死刑を問う「九つの項目」 いわいる日本の「死刑の掟」? が 出され、無期懲役が破棄され 高裁へ戻され 最終的に 最高裁で死刑判決を 受け 確定したらしい。。


 いわいる 凶悪な死刑判決で 必ず?出てくる 「永山基準」が この判例の中に在るらしい・・



 俺は この時事を 全く知らんかったけど、、



 結局 永山さんは 死刑を覚悟しながら闘争し 一度「無期懲役」を受けた事で 自分の中に「生きる」と言う価値観が生まれ その状態で「死刑」が確定した為、、


 失意なのか 離婚し 再審請求も せず、


 凶悪犯罪が続いた98年に その社会情勢に推され 執行され 48歳で亡くなったらしい。。




 父親は博打に明け暮れ 極貧生活で 母親は 逃げる電車賃の全ての子供の分が払えず 幼い永山さんら4人を捨て 失踪してしまう、、


 それから 社会福祉事務所の人が気付くまで 盗みや港の捨てられた魚を拾い 生き延びてたらしい・・


 ネグレクト いわいる一つの 極貧と重なった児童虐待の中で育ち、わずか19歳で4人を殺し 生涯の残り半分以上を 狭い留置所で生き、国家によって殺害された・・・




 生涯の全ての 何処で この人は 一人の人間としての「尊厳」を得た時期を おくったのやろか?、、と想うと 心が苦しい・・



 引篭もりが 日本に70万人 居るらしいけど、一番多いのは 俺の世代らしく、酷い場合 20年?とか 生涯の半分を部屋から出れず 全ての人間から隔離し 生きてる人も多いらしい・・


 また 今 児童虐待が連日 報道され この永山さんと似たネグレクトも多く含まれてるらしく、



 宮崎さんや 宅間さん、小林さん 加藤さん、無差別で何等かの児童を殺した事件が続き、、、、サカキバラの少年の事件や バスのハイジャックや・・



 結果的に 永山さんの死刑執行が成されたのも そう言った事件が続く 社会の目線が影響した?らしいけど・・



 ただただ そこに陥る人間を 国家が判決と言う名の元に 殺し続けるのも 何かの 怖さを 感じる し、、、



 どっちが 病んでるのか すら 解らなく 成る・・・




 
 
 俺には 参院選挙より 重みを感じる 番組やった。。。



 永山さんの「社会が 俺を4人 殺させた。」




 被害者の感情を削ぐ言葉でも在る?のかも知れんが、、



 けど むしろ 今の方が その言葉に当て嵌まる事件が 多いと感じる?のは 気のせい?、、やろか・・